この間までKBS京都では「赤毛のアン」の再放送をやっていました。もう何回も見ていますが、一つだけ疑問があります。あおれはマシュウのお墓の墓碑銘なのですが「THOMAS CUTHBART」となっているのです。マシュウはトマスの愛称ではないですよね。原書にも説明のつくような記述はなかったように思います。誰かご存知の方いらっしゃいますか?
私も最初はスゴク疑問に思っていたんですが、マシュウのお墓って、きっとカスバート家の人達(ご先祖様たち)と同じお墓なんじゃないでしょうか。だからトーマスっていうのはマシュウやマリラのご先祖様の名前ではないかな〜と思いますよ☆
元記事の回答じゃなくてゴメンなさい。現在の日本のように火葬の場合なら「○○家の墓」って推理が成立すると思うのですが、土葬の場合、よほど特殊な例(事故で一緒に亡くなってしまった夫婦など)じゃない限り、一緒のお墓に入るのは難しいと思います。アン・ブックスに登場するお墓は『一人に一つの墓標』が基本のような気がします。なぜマシュウの名前じゃなかったのかですが、やっぱり一番詳しいのはましうさんではないでしょうか。回答してくれないかな、ましうさん。
レスありがとうございます! で、でもマリアさん、日本みたいに火葬ならわかるのですが西洋のような土葬の墓地で人さまと一緒のお墓ってことは無いんじゃないかと・・・・。 (今、埋葬の情景を想像しちゃった・・・。きゃー!)
こんなに反論されるとは思ってませんでした。私にはよく分かりません。他の人に聞いてください。
多分、私の書込みのことですよね?私の書込んだ『回答ではないのだけれど』はオフ書きしていたので、私より先に「右京区のねこちゃん」さんが同じような内容を書込んだのが分らなかったんです。既に同じような内容が書込まれているのが解っていたら、私の分は無駄ですから投稿しなかったのですが。反論したつもりは無かったのだけど、気を悪くさせてしまってごめんなさい。aerithさんへお手数をおかけして申し訳ないのですが、この書込み、しばらくしたら削除してもらえませんか?マリアさん、読んで下さるかしら?私のせいでaerithさんのHPの大切なお客様を減らしちゃったら申し訳ないわ。
トーマス・マシュウ・クスバート(カスバート) じゃなかったっけ?
多分マシューっていう名前はトーマスから派生した愛称だと思いますよ。トーマスの愛称は他にもトムやトミーなどもありますが、トーマスのマスからマシューとなってるんです。だから、マシューの正式な名前がトーマスなのです。(ごめんなさい。100%の確信はないのですが、確かそのはずです。)
返事が遅れてすみません!10年前なら蜜柑さんの答えがあってると答えたんですが、今は、やっぱり違う、と書きます。私が中学の時に使っていた英語の辞書には、MatthewはThomasの愛称のひとつ、と確かに書かれていて、「ああ、アニメでも忠実に再現しているんだな」と思ったんですが、http://www.ccel.org/ や http://www.behindthename.com/ を見ると、そうでもないようなのです。英米人の名前は、たいてい聖書から取られていますよね。で、その聖書の中ではThomasとMatthewは別の人なのです。トマスのマスとマシュウのマスは、よく見ると綴りも違いますよね。最近のアメリカ英語では混同する向きもあるかもしれませんが(幼児はSが発音できないのでThになる)、もともとの綴りがMattityahuとTe'omaなので、この二つの名前には、関連性がないということです。だから原作には、その説明もいらないわけです。どうやら、この辞書のもとにした記事が間違っていた、のではないでしょうか。ですから、アニメの表記はあっているけど間違っている、という、わけのわからんことになってます。で、下は他所の掲示板に、私が最近回答したもの。もとの質問は、中国語の「馬太」はマシュウと同じか、というものでした。> はい、そのとおりでございます。> Matthewは英語で読めばマシュウですが、一般に聖書は原語読みするので> (新約聖書はギリシャ語で書かれています)、> 日本ではマタイと呼んでいます。中国語でもやっぱり馬太(マタイ)なんでしょうか。> ちなみに、聖書に出てくるマタイは取税人でしたが、キリストに声をかけられたことから> 改心してキリストの弟子となり、福音伝道に生涯をささげました。> マタイは、背が低くて冴えない人であったようですが、聖書の中では「期待して待つ人」と> イメージされています。> 「赤毛のアン」に出てくるマシュウもまた、人生の最後の場面で、アンという恵みの子に> 出会いました。(Anneはヘブル語のHanna、すなわち「恵み」という意味です。)> どうでしょう、マタイとマシュウは、なにやらだぶってきませんか。> 私はそこにモンゴメリという作家の、類いまれな想像力を見いだすのです。ちなみに、マシュウはヘブル語で「神からの贈り物」、トマスはアラム語で「双子」と言う意味です。全然違うでしょ。ついでに言うと、マリラはモンゴメリの造語で、聖母マリアのもじりであることは簡単に推測ができます。だから「赤毛のアン」という物語は、処女マリアと待ち続けるマタイ、その二人の間に神から与えられた恵の子のアン、という血のつながりに捕らわれない新しい家族像だ、と言うことができるのです。お墓の話なんですが、一つのお墓に複数の人が埋葬されていることはごく普通にあります。たとえばプリンスエドワード島のモンゴメリのお墓は、グリーンゲイブルズを見下ろす墓地にありますが、ご主人のマクドナルド牧師と一緒のお墓です。だから墓石の記名はMontgomeryではなく、MacDonaldです。同じ墓地にあるマシュウとマリラのモデルになった兄妹は、McNeilという一つのお墓に入っています。モンゴメリの祖父母マクニールも一緒のお墓です。教会には正確な埋葬記録があって、他の人と全く同じ場所に埋葬されることはありません。がっ、実際には少し間違っていて掘っていたら骨が出てきちゃったり、あるいは未解決の殺人事件の被害者がこっそり埋められていたのが出てきちゃった、なんていうこともあったようです。
ましうさんレスありがとう!私はクリスチャンなのでマシュウもトマスもキリストの十二使徒だということは知っていましたので蜜柑さん説はちょっと違うなと思っていました。しかし! >お墓の話なんですが、一つのお墓に複数の人が埋葬されていることはごく普通にありますとのことですがどうも理解できません。一緒のお墓って、同時に亡くなったのでなければ先のお墓を掘り返して次のやつを入れる必要がありますよね?日本のように火葬なら、墓石をどければ地面の中に箱(?)が埋め込んであるわけでその中に骨壷をスペースがあるだけ後からいくらでも入れることは可能ですが、土葬の場合、ただ土を掘った中に遺体の入った棺桶を入れるのでしょう?前の人が十年前に埋葬してあるところを掘り返すならまだしも2,3ヶ月前だったらイヤだなあ。・・・っとまた想像しちゃった!(すみません、マシュウの名前の話から西洋の埋葬事情になってきました。)
ちょっと説明不足でしたね。一つのお墓、と言っても、一版に西洋の、特に古い墓地では、墓石の前にかなりのスベースがありますよね。そうしたら墓石を中心に、右側と左側、重ならずに埋めるスペースがあるでしょう。夫婦は一つのお墓に入るのが基本なので、夫が右で妻は左(逆かも)というわけです。あるいは先に死んだほうが右側に入って、左側を開けて待っている、と考えたらわかりますか。墓地を管理している教会には埋葬記録がありますから、それに基づいて掘れば重ならないわけ。どんなに古いお墓でも、かなり正確に誰がどこに埋葬されているか、記してあるので、掘ったら先住者の骨が出てきた、というのはめったにないそうです(絶対にないわけではない)。ずっと昔に亡くなったご主人の隣に奥さんを埋葬しようとしたら、誰もいないはずのスペースに白骨が見つかって、それで何十年も前の殺人事件が発覚、というのは探偵小説のパターンですが。私はお墓巡りが好きで、モンゴメリ一族はもちろん、恋人や幼なじみのお墓も探してきました。オンタリオのリースクデイル近郊には、モードの死産した二男の小さなお墓がありますし、サスカチュワン州のプリンスアルバートには、父ヒュー・ジョン・モンゴメリの墓があります。このお墓を見た日本人は、私と家族だけじゃないかな。恋人と言われるハーマン・レアードの墓はペデックのバプテスト教会の墓地にありますが、このお墓を探すのに、2年かかりました。名前が違う母方の墓所に入っていたのです。これらの墓はもう誰も訪れる人もなく、ひっそりと草に埋もれています。なにか世のはかなさを(いや、墓はあるのだが)感じてしまいますね。「お墓を掘ったら前の人の骨が出てこないか」は、以前に私も疑問に思っていたことですが、このお墓巡りの間に、地元の教会関係者に聞いてわかったものです。ノバスコシアのハリファックスにあるセントポール墓地は、小説の中でアンとギルバートが散策したところですが、モンゴメリの描写のまま今もそこにあります。ただ違うところは、どの墓石も真っ黒に焼け焦げていることで、これは第1次大戦中にハリファックス港で軍艦が衝突、積んでいた火薬が大爆発を起こし、街のほとんどを焼き尽くしてしまったからです。この大火災も、物語のずっと後の方に伝聞として書かれています。そんなふうに小説の筋を追って旅をするのも、面白いものです。
そういえば向こうのお墓の区画(?)って大きいですよね。でもましうさん、お墓巡りが趣味って…。私もPEIには10年前に行きまして勿論モンゴメリのお墓にも参りましたが墓碑銘がマクドナルドだったことさえ気づかなかったわ。でも実のところトマス・マシュウ問題はわからないままですねえ。ナゾだ…。
いいえ、ねこちゃんさん、上にも書いたように、謎でもなんでもないんですよ。蜜柑さんのおっしゃるMatthew=Thomasの愛称説は、辞書にも載っているほどの有名なものです。特にアメリカ英語の辞書などにはそのように解説されていることがあるのです。幼児がthの発音とsの発音を区別しにくいことや、綴りが似ていることからの推測でしょう。この二つの名前は全く別ですので、辞書の著者はキリスト教文化に詳しくなかったのでしょう。だから、アニメの美術担当の方が、お墓なんだから本名を、と考えて、わざわざ辞書を引いてThomasと表記したのではないでしょうか。美術監督の井岡さんはすでに亡くなっており、お聞きすることが出来ませんが、大方そんなところでしょう。お墓巡りですが、趣味というわけではないんですよ。私はモンゴメリなどの家庭小説が好きで、小説の舞台や原作者にゆかりの地をたずねて、世界中あちこちと旅しています。本当は関係者に会ってお話を伺うのが一番いいんですが、すでに亡くなっていることが多く、その結果がお墓探しになってしまうんです。それでも、PEIではモンゴメリの教え子に、オンタリオでは当時マクドナルド牧師夫妻が牧会していた教会の信徒に会ってお話を聞くことが出来ました。どちらも相当なお年寄りでしたから、あの時にお話がうかがえてよかったと思います。せっかく物語の土地を訪ねていくんですから、景色を見てああきれいだな、お土産が買えて良かったな、だけで終わったら、あまりにももったいないと思うのです。あっちには赤毛の餡饅頭なんて売ってませんけどね。あそこに何々があったはずだと思うと、翌年また調べに行っちゃいますけど。私がそうなのであって、ま、旅は人それぞれで良いと思います。初めての土地で調べ事をするときは、あちらの教会に手紙を出しておくんです。そうしてから訪問すると歓迎してくれます(訪問伝道ともいう)。クリスチャンはこういう時、大変便利です。何たって、世界的規模ですから。
ましうさん、ありがとう!わかりました。他の方々も貴重なご意見ありがとうございました。アンのファンの人たちってみんないい人みたいですね。
ましうさん。いろいろ教えていただきましてありがとうございました。私も子供の頃、なぜトーマス?って思って確か辞書か何かで調べ、ずっと今日までマシューはトーマスの愛称だと信じておりました。それでつい、同じような疑問を持っておられる方がいると知って書き込んでしまいました。混乱させてしまってごめんなさい。ご指摘ありがとうございました。