ちょっと、基本的なことでお恥ずかしいのですが、マリラってがいつこの世を去ってしまったのかって、どこかのシリーズに掲載されていましたっけ。あんなにアンと親子のような間柄だったのに、のちのシリーズでふれられていないのは、変だと思って。
マリラがいつこの世を去ったかについては、アン・ブックスに明確な記述はありません。リラが15歳で登場する『アンの娘リラ』では、リラがまだ小さいときに亡くなったことになっております。『虹の谷のアン』では、リラが6歳として登場いたしますが、このときマリラは85歳(!)でした。したがって、マリラが亡くなったのは、1905年から1914年の間(それも限りなく1905年に近い頃)ということになります。
当然ご存じのこととは思いますので蛇足ながら、『アンの娘リラ』は、第一次世界大戦が勃発した1914年から物語が始まっております。また、これもご存じのこととは思いますが、アン・ブックスは、アンの成長を追って書かれたものではありません。出版された順で申しますと、『赤毛のアン』、『アンの青春』、『アンの愛情』、『虹の谷のアン』、『アンの娘リラ』、『アンの夢の家』、『アンの幸福』、『炉辺荘のアン(またはアンの愛の家庭)』となります。最後の『炉辺荘のアン』が書かれたのが1939年であり、モンゴメリが亡くなったのが1942年ですから、モンゴメリがもう少し長命であったならば、もしかすると、『虹の谷のアン』と『アンの娘リラ』を繋ぐ物語が書かれたかもしれず、そこでは、アンのマリラの永遠の別離が描かれたかもしれません。
勉強不足でした。おはずかしいです。
こちらに書き込ませていただくのは、かなり久しぶりになります。
マリラの没年は確かに不明ですが、手元のメモによると、1907年までの生存は確実なようです。
根拠は、おそらく1908年秋頃までを描いた『虹の谷のアン』だと思います。アンの子供たちがアボンリーを
訪問したことが、かかれていると思います。私事で確認する間がないので、確かなことは他の方にお願い
したいと思います。
なお、生年は1822年と1827年との説がとれますが、たぶんこれはモンゴメリーがアンの生涯を書く予定が
なかったことによるズレだと思われます。
梅太郎さんの根拠の確認作業はしておりませんので、梅太郎さんが正しいことかもしれません。
リラの年齢は『虹の谷』と『アンの娘リラ』では2年ほど違います。
なんだか不確かなことばかりで申し訳ありません。