ドラが聞きます。「じゃ、牧師様に『牡猫』って言える?」さしものいたずらっ子のデイヴィさえも、その問いに戸惑います。
さて、そんなに下品な言葉なのでしょうか?
現在、アメリカ空軍の戦闘機についているニックネーム Tomcat が、それかなぁ??
それにしてはイギリス文学に詳しい児童文学者、石井桃子先生が、自著で「トム」って猫を出されるのは不思議…。
この言葉なのか、もしそうならなぜ下品なのか、教えてくださいませ。
>現在、アメリカ空軍の戦闘機についているニックネーム Tomcat が、それかなぁ??
その通り、"tomcat"です。
>さて、そんなに下品な言葉なのでしょうか?
一般の辞書には「牡猫」という意味しか載っておりませんが、スラングとして、「女性の尻を追いかけ回す男」その他(とてもここには書けません!)という意味があるようです。ちなみに、"tom"にも、スラングとして別の意味があります(書けない!)。
下品かどうかという観念は、時代や地域によって変わるものですから、現在でも下品な言葉なのかどうかはわかりかねます(でも、普通の辞書には載ってないもんなぁ)。"tomcat"という会社名やソフト名が存在しておりますから、下品だという観念は薄れつつあるようにも思われます。しかし、少なくともアンの生きた時代では、ディビィさえたじろぐほど下品な言葉であったのでしょう。
>それにしてはイギリス文学に詳しい児童文学者、石井桃子先生が、自著で「トム」って猫を出されるのは不思議…。
ご存じのこととは思いますが、"Tom"は"Thomas"の愛称であり、"Thomas"は十二使徒の一人ですから、かなり「由緒」(笑)ある名前です。スラングとしての意味まで考慮しておりましたら、世の中に「トム」という名の人はいなくなってしまうのではありませんか?さらに、それを言い出したら、「キティーちゃん」も、あぶないことになります。
>それにしてはイギリス文学に詳しい児童文学者、石井桃子先生が、自著で「トム」って猫を出されるのは不思議…。
> ご存じのこととは思いますが、"Tom"は"Thomas"の愛称であり、"Thomas"は十二使徒の一人ですから、かなり「由緒」(笑)ある名前で
>す。スラングとしての意味まで考慮しておりましたら、世の中に「トム」という名の人はいなくなってしまうのではありませんか?
説明不足でした。石井桃子著「山のトムさん」に出てくるトムは、中学生の少年が、辞書を引いて「牡猫」の意味をつけたのです。
まさに「そういう意味」をこめた名前なワケです。
終戦直後が舞台です。「ワケもわからず闇雲に入ってくる英語の断片」を、皮肉をこめて描写してあるのかもしれませんね。
インパクトが強いので、ついスラングの意味ばかりが突出しがちですが、ディック・ウィッティントンに Pussy,Pussy! と
猫を呼ぶ場面があったりもしますし、思えば日本語にも日常語が隠語になることも多いですね。
妙な話題でサイトの品を落としてしまって、ごめんなさい。
書き落としました。
教えていただいて、ありがとうございました。