アンジェリーナ
オレンジスティック
さん
短編集の中に(新潮文庫だと「隔離された家」)Angerina Peterという
名前を持つ猫好きの独身女性が出てくる話がありますよね。
彼女は物心ついたときには両親にAngerinaではなくPeterと呼ばせていた
というふうにありますが、わざわざ男名前の方を選択する程イヤだなんて
英語圏ではAngerinaはどういうイメージがあるのでしょうか?
日本人の私から見るとアンジェリーナ(村岡訳ではエンジェリナ)って
とっても可愛い綺麗な名前の響きなのですが、何故彼女はそんなに
嫌がったのか、理由も明記されてませんし何かそう考えて当然みたいな
背景があるのでしょう。
甘すぎてありえないような恥ずかしい名前のかなとも思ったけど、
アンジェリーナ・ジョリーなんて女優さんもいますし・・・。
何十年間(!)気になっています。
ごめんなさい!!
AngerinaじゃなくてAngelinaですよね。訂正します!!
RE:アンジェリーナ
どり
さん
正確なことは分かりませんが、
angelina は 欧米で一般に「angel(天使)」「angelic (天使のような)」という意味をこめた
名前らしいです。
「隔離された家」に出てくる「ピーターと読んで欲しい」という女性は、40代の孤独なオー
ルドミスで極端な男嫌い。ある意味、フェミニスト的な女性ですよね。早くから自分の性格か
ら判断して、「エンジェルちゃん」のような甘い名前は自分にふさわしくない、むしろ男のよ
うな「ピーター」の方がピッタリ合っていると思ったのではないでしょうか。(物語のエン
ディングで、生まれて初めて結婚を申し込まれて、その男に「エンジェルちゃん」と呼ばれる
のを嫌でなく、むしろ嬉しく感じてしまう、、というところが意外でしたが。)
確かに平凡で清教徒的な「ジェーン」や「メアリ」ならまだしも、「アンジェリーナ」は響き
がラテン系で甘い雰囲気の名前です。アンの登場人物でいうと、変身前のカザリン・ブルック
のような無骨な女性が、自分を「エンジェルちゃん」と呼ばれると違和感を感じる、という感
覚でしょうか。
ーーこれはあくまで私の読後感ですので、物語を読み直して御自分でもう一度考えてみてくだ
さい。