アン読者なら誰でも一度はあこがれたであろう「いちご水」。
いったいどんなものなのでしょうか。
どなたか飲んだことのある方、見たことのある方、いないでしょうか?教えて!
アンの「いちご水」ですが、原文では「きいちご水」のほうが正しいようです。
いちご水は原文ではコーディアル(Cordials)だそうです。
コーディアルは、ふつうアルコールを含んだ飲み物をさすことが多く、材料に
ブランデーやウイスキーが使われることがあります。
きいちごの飲み物で当時よく知られていたのは「ラズベリー・ビネガー」で
こちらの作り方は、つぶした木いちごに酢を加えてガーゼで濾し、これに砂糖
を加えて煮溶かしたもので、瓶やツボに保存されていて、水で割って飲んだ
そうです。
これがアンに出てきた「いちご水」と断定は出来ませんが、似たような物だった
のではないでしょうか?
ついでに、ラズベリーワインの作り方
1. 熟したラズベリーをボウルに入れ、スプーンでよくつぶす
2. 1に水を注ぎ(どの位かは不明)ときどき混ぜながら、翌日まで置いておく
3. 2を濾し、砂糖を加え、樽に移し、ゆるく栓をして数日間発酵させる
発酵が止まったら、栓をきつく締め、30日間置き、それから瓶に詰める
マリラのカランツワインも同様の作り方で出来ると思います。
※「カランツ」は日本では「スグリ」になります。
*いずれも「赤毛のアンの生活事典」からの引用です。他にもアン関係の本には
「いちご水」の作り方が書いてあるそうです。別の作り方は・・・
香苗さん!よろしくお願いします。
kikoさんからご指名を頂きましたので・・・
『「赤毛のアン・夢紀行」魅惑のプリンス・エドワード島』という本に紹介されている
「いちご水」の作り方です。本はBooksのページに紹介されています。
材料 熟したいちご 5カップ
クエン酸 小さじ2
水 2カップ
砂糖 2・1/2カップ
1.いちごはスライスし、クエン酸と水を入れて24時間おく。
2.なべに1を入れ、3分ふっとうさせ、こす。
本に書いてある作り方はこれだけなので、どこで砂糖を入れるかが不明です。
kikoさんのラズベリー・ビネガーと同じだとすると、最後に入れて煮溶かせばよさそうですね。
以前ゲストブックに書き込んだカーラントワインの作り方です。
カーラントは日本語ではフサスグリと言います。
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Aunt Maud's Recipe Bookのレッドカーラントワインの作り方を辞書片手に読んだので書いておきます。
モードのマクニールお祖母さんがワインづくりの名人だったそうで、そのレシピをもとに書かれています。
マリラのエピソードもお祖母さんのワインをイメージしたのかもしれませんね。
Red Currant Wine
9 quarts fruit(red currants) レッドカーラント 約9リットル
9 pints water(18c) 水 4.5リットル
2 lb sugar(41/2c) 砂糖 51/2カップ
1 envelope dry yeast ドライイースト 1包
additional sugar 砂糖 適宜
果実をつぶして水と砂糖51/2カップ、ドライイーストを混ぜて、毎日かき混ぜながら9日間置く。
Jelly bag(?)をとおして一晩ジュースをとる。
ジュースの量を計り、1リットルのジュースに対して3カップ弱の砂糖を加えて蓋をして
9日以上、又は発酵が止まるまで置く。
目の細かい木綿で濾す。
殺菌した瓶につめる。
コルク栓をする。
涼しい地下室に置く。
1年間は使わないこと。
kikoさん、香苗さん、ありがとうございました。
機会があったら、ぜひ作ってみたいと思います。